2008年12月5日金曜日

【思索】“好きこそ物の上手なれ”ですね



銀座・伊東屋 万年筆売り場の方の愛用文具 - [ステーショナリー]All About

 この記事では万年筆売り場を担当されている方の万年筆談義と、自身のモノへの思いがインタビュー記事として紹介されています。

 思えば、自分がやりたいと思うことが必ずしも職業にできるわけではないわけで、好きな物と仕事とは別々に分けてしまうことは往々にしてあるのです。それを両立させるには、おそらく自分の中でよほどはっきりと「これが好きなんだ」と思い切るより他はない。
 
 糸井重里さんの『思い出したら、思い出になった。』(ほぼ日ブックス)のなかには、


「なにかを一生の仕事にしていくと決意したら、自分を、そのなにかの「中毒」になるように仕向けてゆくんです。」


なんて書いてある。そうだろうと思います。

多くの場合、打ち込みすぎて自分を見失うのが怖くて、だから社会的には「普通」であることを選んで、何気なく今の仕事についているということがあるのではないでしょうか。私自身もそういうことがないではなかったような気がしますし。

しかし、好きなものがまずありきではなくて、最初は何気なくついた仕事であっても、そのものと向き合う過程で“中毒”になってゆくということもあるのではないでしょうか。
自分になにか夢中になれるものがないからといって悲観することはなくて。
ああ、今これを何気なくやっているようでいて、案外すきなのかも。
そう気づけたとききっと一段高いところへ上がってゆける。

そんな気がします。